五輪見据え内容重視=大技磨く堀島―スキー・モーグル
【ルカ(フィンランド)時事】11月30日に行われたフリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)モーグル開幕戦で、昨季種目別覇者の堀島行真(トヨタ自動車)が3位に入った。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据える今季。「結果より内容にフォーカスする」と意識している。
本番でもライバルになりそうなのが開幕戦で優勝したキングズベリー(カナダ)と2位のバルベリ(スウェーデン)。五輪金メダリスト2人に及ばなかったが、トップとはわずか3.39点差だった。「上の2人は、ほぼ完璧に滑ってきた。その少し下にいけたのは良かった」。敗れはしたが、まずまずの内容と受け止めた。
今後はエアの精度向上に力を入れる。開幕戦で軸をずらして4回転するコーク1440を披露。他の2人より難易度が高い大技の完成度については「65%から70%。点数も6.5か7点くらいと思う」と話していたが、実際の採点は予想より高かった。現在は回転するだけで精いっぱいの状況だが、着地などを改善できればさらなる得点が見込め、ライバルに差をつけられる。
エア以外でも伸びしろがある。開幕戦ではタイム面で上位2人と差がついた。雪面の状態を瞬時に把握して滑る対応力やスピードといった課題が明確になったのは収穫だった。
22年北京五輪はバルベリ、キングズベリーに次ぐ銅メダルだった堀島。「相手がどれだけ完璧であろうと、上回る滑りができるようになればいい」。大舞台に向け着々と準備を整えていく。
[時事通信社]
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