住友重機子会社に勧告=下請法違反、金型保管料不払い―公取委
金属加工部品の製造に使用する金型などを下請け業者に無償で保管させていたとして、公正取引委員会は21日、下請法違反で、住友重機械工業の子会社「住友重機械ハイマテックス」(愛媛県新居浜市)に対し、再発防止などを勧告した。
公取委によると、同社は遅くとも昨年4月~今年7月、下請け5業者に次回以降の発注の有無や発注時期の見通しを示さず、鉄板を引き伸ばして加工する「圧延用ロール」の部品や艦船用のいかりに使用する鎖の製造に必要な金型など計178個を無償で保管させていた。
同社は今年9月までに119個を業者から回収し、7月までの保管料に相当する約320万円を支払った。59個は8月以降、順次回収し、保管費の支払い交渉を進めているという。
松山市内で記者会見した公取委の清水敬・四国支所長は「下請け事業者に生じたコストが、親会社に適正に転嫁されない悪しき慣行だ」と指摘し、下請法順守を求めた。
住友重機械ハイマテックスはウェブサイトで、「コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努めていく」とのコメントを出した。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕