10月企業物価、3.4%上昇=14カ月ぶり伸び率、コメ押し上げ―日銀
日銀が13日発表した10月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は123.7と、2カ月連続で過去最高を更新した。前年同月比は3.4%上昇。プラスは44カ月連続で、伸び率は23年8月以来、14カ月ぶりの高水準だった。精米や玄米を含む農林水産物が26.0%と過去最高の伸びとなり全体を押し上げた。原材料や人件費などのコスト上昇分を価格転嫁する動きも広がった。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、382品目が上昇、107品目が下落した。
農林水産物価格の上昇には肥料価格や輸送費の高騰も影響した。自動車部品など輸送用機器は1.1%上昇。日銀は価格転嫁の動きが、大企業から中堅・中小企業にも広がりつつあるとみている。このほか、非鉄金属が銅やアルミニウムの市況高騰で14.6%上昇、電力・都市ガス・水道も5.6%伸びた。
海外から輸出するモノの価格を示す輸入物価指数は、円ベースで2.2%下落、契約通貨ベースでも2.1%下落した。原油や液化天然ガスの市況下落が影響した。
日銀は価格転嫁の動きについて「中堅・中小企業でも久方ぶりに実現したという声が聞かれており、裾野が広がってきた」と分析している。
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