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2024-11-10 20:55スポーツ

大の里「ひやひや」＝新大関が白星発進―大相撲九州場所

大の里（上）は平戸海を突き落としで下す＝１０日、福岡国際センター
大の里（上）は平戸海を突き落としで下す＝１０日、福岡国際センター

　九州場所の入場券は２８年ぶりに１５日間完売。大きな注目を集めて初日を迎えた大の里は、長崎県出身で準ご当所となる平戸海の挑戦を受けた。これ以上ない盛り上がりを見せた土俵で、前代未聞のちょんまげ姿の新大関は逆転で白星を拾い「ひやひやした」とぽつり。偽らざる心境を明かした。
　幕内での対戦成績は過去２勝２敗。同学年の難敵に簡単にもろ差しを許す。土俵際まで後退したものの、左からの突き落としで仕留めた。看板力士として上がる土俵の緊張感は「特になかった」と言いつつ、硬さは見て取れた。
　２度目の賜杯を抱いた９月の秋場所も辛勝での発進だった。「初日の入りが課題」と反省が口をつくが、八角理事長（元横綱北勝海）は「内容は全然駄目でも、勝ったのは大きい。変わってくるのでは」と２日目以降の本領発揮に期待を寄せる。
　場所前の秋巡業は体調を崩して途中離脱。初日に向けて十分な稽古が積めたとは言えない中、どこまで白星を伸ばせるか。大の里は「もう一度、集中してあしたから頑張る」。自らに言い聞かせるような口ぶりだった。　
［時事通信社］

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