2024-10-11 22:46

「きょうは最高の日」=長崎の被爆者団体代表―ノーベル平和賞

 長崎の被爆者団体の一つ、「長崎原爆被災者協議会」会長で日本被団協の代表委員を務める田中重光さん(83)は11日、長崎市内で記者会見し、「きょうは本当に最高の日。本当に良かった」と喜びをかみしめた。
 田中さんは「(被団協だけでなく)『核兵器をなくせ』という運動に参加した世界の皆さんももらった」と指摘。「偏見、差別、いろいろな苦労を先輩がされ、(核兵器廃絶の)運動を続けてきた。鬼籍に入られた人たちにも本当に感謝したい」と話した。
 別の被爆者団体の長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(84)も市内で取材に応じ、「被爆者の核兵器廃絶の運動が評価された。団体名は違うが、自分たちがもらったような感じがする」と喜びを語った。「『これからさらに頑張れよ』という賞だと思う」とも述べ、今後も運動に注力することを誓った。 
 同市で平和学習活動の支援をする一般社団法人「ピース・エデュケーション・ラボ・ナガサキ」代表で、自身が被爆3世の林田光弘さん(32)は、「核の脅威が高まっていることへの警鐘とも受け取れる」とし、「喜ばしいだけではなく、危機感を抱く必要もある。より関心を高めていかないといけない」と強調した。
[時事通信社]

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