「中国当局、在日中国人を脅迫」=政権批判に「口封じ」―人権団体
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は10日、中国政府に批判的な在日中国人に対し、中国当局が嫌がらせや脅迫をしていると明らかにした。今年6~8月に実施した聞き取り調査に応じた日本在住の25人が当局の圧力について証言したという。
HRWによれば、新疆ウイグル自治区の人権問題を扱う日本の団体を支援する同自治区出身者は、中国で暮らす親族と電話で話していたところ、突然電話を代わった現地の警察官から「家族がどうなっても知らないぞ」と言われた。また、中国の「ゼロコロナ」政策への抗議活動を企画した人は、当時在籍していた日本語学校を通じ、在日中国大使館から活動をやめるよう迫られた。
HRWは、政権批判をする自国民を中国当局が「何のためらいもなく口封じしようとしている」と指摘。日本政府に対し「国境を越えた人権弾圧を許容しないと明確にすべきだ」と訴えた。
[時事通信社]
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