夫婦別姓「国民の前で議論を」=ラピダス支援も期待―十倉経団連会長
経団連の十倉雅和会長は8日、札幌市内で記者会見し、石破茂首相が国会質疑で選択的夫婦別姓制度について「国民の間にさまざまな意見があり、さらなる検討をする必要がある」と述べたことに対し、「国民の見ている前でぜひ議論してほしい」と呼び掛けた。
経団連は選択的夫婦別姓制度の一刻も早い導入を求めている。十倉氏は「価値観という名の下に議論をしないのはいかがなものか」と苦言を呈し、早く結論を出すよう訴えた。また、27日投開票の衆院選については「成長と分配の好循環や政治とカネの問題も問われる。政策本位の論戦を期待したい」と語った。
一方、次世代半導体の国産化に向けて北海道千歳市に工場を建設中のラピダス(東京)が2027年の量産開始を目指していることに関しては、「非常に挑戦的なスケジュール」と指摘。「工場だけあっても立ち行かない。北海道に半導体の集積地をつくる(ために)長期的支援を実施してほしい」と政府に支援の継続を求めた。
[時事通信社]
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