2024-10-02 10:36

石破首相、米大統領と電話会談=同盟強化伝達、政権が本格始動

 石破茂首相は政権発足から一夜明けた2日午前、米国のバイデン大統領と電話会談を行い、日米同盟の強化に取り組んでいく考えを伝えた。日米地位協定の改定には踏み込まなかった。得意とする安全保障分野から実質的な公務をスタートさせた形だ。
 会談で首相は「岸田文雄前首相とバイデン大統領との間で日米同盟が格段に強化された。その路線を引き継ぎ、さらに強化を図りたい」と伝達。日米韓、日米豪印といった同志国連携を深める考えを説明した。北朝鮮による日本人拉致問題を巡る協力も確認した。
 首相は日米地位協定の改定を目指す方針を明言している。会談後に記者団の取材に応じ、今回は話題に上らなかったと明かし、「今後また機会を見て議論していきたい」と語った。 
 首相は2日朝、東京・赤坂の衆院議員宿舎から首相官邸入り。間を置かずに日米首脳電話会談に臨んだ。3日に予定する副大臣・政務官人事の調整にも着手。記者団に対し、「国民に誠実に向き合い、共感と納得が得られるように努力する」と意気込みを語った。
 新閣僚はそれぞれ就任記者会見に臨み、岩屋毅外相は外務省で上川陽子前外相との交代式に出席する。
[時事通信社]

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