2024-09-25 18:09

パトカー赤色灯、聴覚障害者に配慮=パトロール時は点滅、緊急と区別―警察庁

 警察庁は25日、聴覚障害者が、パトカーが緊急走行中かパトロール中かを区別できるよう、新型の赤色灯を載せたパトカーを導入すると発表した。パトロール時は点滅する発光パターンに変え、見た目で区別できるようにする。宮崎県警などで来月から運用を始め、将来的には全国のパトカー約1万台に搭載する方針。
 警察庁によると、パトカーは緊急時はサイレンと赤色灯の両方、警戒活動などのパトロール時はサイレンは鳴らさず、赤色灯をつけて走行する。赤色灯は0.5秒周期でライトが回転するように光る。
 運転中の聴覚障害者は、パトカーが近づいても緊急走行中かパトロールかを判別できず、道を譲るべきか瞬時に判断できない。このため、全日本ろうあ連盟は2012年以降、警察庁へ改善を求めていた。 
 新たな赤色灯はパトロール時、1度光った後にホタルのように徐々に発光することを2秒周期で繰り返す。通報などを受け緊急走行する場合は、車内のボタンで現行の赤色灯へ切り替えることができる。
 警察庁は来年3月までに、新型赤色灯を載せた小型パトカー420台と交通事故処理車99台を全国に配備する予定。
[時事通信社]

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