次の小惑星、「トリフネ」と命名=はやぶさ2、26年に通過観測―JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、探査機「はやぶさ2」が2026年に通過観測(フライバイ)する小惑星「2001 CC21」の名称が、「トリフネ」に決まったと発表した。日本神話に登場する神や、神が乗る船の名でもある「天鳥船(あめのとりふね)」にちなむという。
JAXAは昨年12月から名称を一般公募。3082件の応募の中から、小中学生9人も加わった選定委員会が選んで、国際天文学連合(IAU)に提案。IAUでの審査を経て、25日までに正式に公表された。
天鳥船は鳥のように速く、岩のように安定して安全に航行できる船だとされ、はやぶさ2が高速で小惑星とすれ違うフライバイを安全に行えるよう願いを込めたという。
14年12月に打ち上げられたはやぶさ2は20年12月、小惑星「りゅうぐう」で採取した砂などの試料を納めたカプセルを地球に投下。その後、本体は「拡張ミッション」として、31年7月に小惑星「1998 KY26」への到着を目指し飛行を続けている。「トリフネ」にはその途中の26年7月に接近し、秒速5キロで至近距離を通過しながら撮影を試みる。
[時事通信社]
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