逆転サヨナラでV目前=殊勲の柳町「よかった」―プロ野球ソフトバンク
勝利が決まった瞬間、ソフトバンクの小久保監督が珍しくガッツポーズを見せた。「今年一番と言っていいかもしれない試合」。高まる興奮を抑えるように語った。
1点を追う九回に劇的な展開が待っていた。2死ながら走者を一、二塁に置き、代打起用されたのは柳町。「コールされた時に歓声が上がって、優勝争いの重圧を感じた」。緊張感が漂う中、追い込まれてから粘って5球目を捉えた。フェンス際まで追った左翼手のグラブには収まらず、一塁走者まで一気に生還。「落ちた瞬間は覚えていない。決めることができてよかった」と喜びをかみしめた。
七回には4番山川が1点差に迫るソロ。通算250号となる一発が、ナインを勇気づけた。先発のモイネロが本調子でなく、打線もつながらない嫌な雰囲気を一掃した。主砲は「勝てたのがうれしい。よくひっくり返せた」と仲間をたたえた。
日本ハムが敗れてマジックナンバーは2となり、22日にも優勝が決まる。小久保監督は「とにかく勝つだけ」と短く意気込んだ。その瞬間がいよいよ迫ってきた。
[時事通信社]
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