辞職求める苦情相次ぐ=混乱長期化で職員疲弊
兵庫県議会で斎藤元彦知事への不信任決議が可決された19日、県職員からは事態の早期収拾を求める声が上がった。県には斎藤氏への苦情などの電話やメールが相次いでおり、対応する職員の疲弊はピークに達している。
斎藤氏は同日、不信任決議を受けた自らの対応を明確にしなかった。県政の混乱が続く状況に、ある県職員は「早く決断し、状況を好転させてほしい」と訴えた。
県広報広聴課によると、斎藤氏に対する電話での意見は18日時点で5600件以上、メールなどでの意見は17日時点で8500件を超える。辞職を求める内容が大半を占めるが、職員への誹謗(ひぼう)中傷もあるという。
同課担当者は「これまで6人で対応していたが、7月ごろから手が回らなくなり、今は他部署から応援に来てもらっている」と説明。「職員のメンタルケアにも気を配っている」と神妙な面持ちで語った。
今年度実施した県の総合事務職採用試験では、筆記試験の辞退者が昨年度と比べて約1割増えた。人事課担当者によると、今回の事態を懸念して採用を辞退した人もいたという。
[時事通信社]
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