日本は金20個のメダルラッシュ=躍進続き、ランキング3位
パリ五輪で日本選手団はメダルラッシュに沸いた。金20個、総数45個は、いずれも海外開催で史上最多。前回東京大会から3年。自国開催に向けて強化してきた成果が、色濃く残った。
金メダル数は日本オリンピック委員会(JOC)が掲げた目標にぴたり。稼ぎ頭はレスリングだった。メダル11個のうち8個が金。東京大会の5個から大きく伸ばした。男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚(三恵海運)は23歳、女子53キロ級の藤波朱理(日体大)は20歳と若手が多く、未来にもつながる活躍だった。
スケートボード女子ストリートで金だった14歳の吉沢恋(ACT SB STORE)と、総合馬術団体で日本勢92年ぶりメダルとなる銅に輝いた48歳の大岩義明(nittoh)は34歳差。井上康生副団長は「幅広い選手がスポーツの魅力を発信してくれた」と感謝した。
フェンシングは金2個を含むメダル5個。近代五種と飛び込みで日本勢初メダルが生まれ、躍進を感じさせた。銀1個に終わった競泳や、物足りなさの残った柔道女子は、次回2028年ロサンゼルス大会で浮上するための対策が求められる。
金メダル数のランキングで、日本は自国開催以外では1968年メキシコ大会以来の3位。米国と中国が40個のトップで並んだ。
32年ブリスベン大会を開くオーストラリアは18個で4位、地元フランスは16個で5位と続いた。文部科学省の資料によると、20年度の選手強化費は、日本の100億円強に対し、豪州はほぼ同額、フランスは3倍以上。日本は自国開催から7年後となる次回大会に向け、持続性のある強化ができるかが注目される。(時事)
[時事通信社]
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