ハマス、停戦交渉を離脱と警告 民間人「虐殺」受け
【パレスチナ自治区AFP=時事】イスラム組織ハマスの当局者は14日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐるイスラエルとの停戦交渉を離脱すると警告した。ハマスの軍事部門トップを標的にした空爆で多数が死亡したり、学校が繰り返し攻撃されたりしていることなどを理由に挙げた。≪写真は、パレスチナ自治区ガザ南部のマワシ避難民キャンプで、イスラエル軍の空爆を受けたテントの残骸を見る住民≫
イスラエル軍は13日、ハマスの軍事部門トップ、モハメド・デイフ氏を標的に南部マワシ地区を空爆。ハマスの保健当局によると、少なくとも92人が死亡した。
デイフ氏は無事で、職務を続けているとされる。
イスラエル軍は翌14日には中部ヌイセラト難民キャンプにある国連(UN)運営の学校を攻撃。イスラエルは、戦闘員らが「隠れ家」として学校を利用していたと主張した。
ガザの民間防衛当局によれば、この攻撃で15人が死亡。避難民が身を寄せる学校が攻撃されるのは、1週間余りで5度目となった。
ハマス当局者は、カタールを拠点とする最高指導者イスマイル・ハニヤ氏の話として、「イスラエルの真剣さの欠如、継続的な引き延ばしと妨害の方針、非武装の民間人に対する継続的な虐殺」が交渉離脱を決めた理由だと述べた。
一方でハニヤ氏は仲介国に、イスラエル政府が「停戦合意と捕虜交換合意の締結に向け本気になる」なら、「交渉再開の用意はある」と話したという。
停戦に向けた協議はカタールとエジプトが仲介役を務め、米国の支援も受けながら数か月にわたり続けられている。【翻訳編集AFPBBNews】
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