過去の対米外交は「不変の敵意」確認しただけ 金正恩氏
【ソウルAFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は21日、これまでの対米外交で確認できたのは、米国の北朝鮮に対する「不変の敵意」だけだったと述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が22日、報じた。≪写真は北朝鮮・平壌で防衛見本市の開会式に出席する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記〈中央の演壇〉。朝鮮中央通信提供≫
金氏は同国で最も強力な兵器システムが出展された防衛装備品見本市で「米国との交渉者としてできる限りのことをしたが、確信できたのは、相手には共存する意思はないということだけだった」と主張。
代わりに分かったのは「米国が徹底的な強い態度と、変わることのない侵略的で敵対的な対北朝鮮政策を取っている」ということだけだった続けた。
来年1月に就任する米国のドナルド・トランプ次期大統領は第1次政権時に金氏と3回会談したが、北朝鮮の非核化に向けた取り組みを大きく進展させることはできなかった。ベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、北朝鮮は外交政策を放棄。兵器開発を強化して米国からの会談の申し入れを拒んでいる。
金氏はトランプ氏の名前を出さなかったが、米朝のハイレベル会談はジョー・バイデン政権になって以降、行われていない。【翻訳編集AFPBBNews】
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