2024-06-21 21:33

鹿児島県警本部長に長官訓戒=盗撮事件で捜査状況確認怠る―警察庁

 警察庁は21日、鹿児島県警枕崎署員による盗撮事件で、捜査状況をきめ細く確認し、指示すべきだったとして、野川明輝本部長を長官訓戒とした。また、当時首席監察官だった鹿児島中央署長を口頭厳重注意とした。
 警察庁などによると、県警は昨年12月19日に盗撮の被害を把握し、捜査を始めた。犯行に枕崎署の公用車と同じ車種が使われていたため、同月22日、首席監察官が野川本部長に報告。本部長は「署で捜査を尽くすこと」などを指示した。
 ただ野川本部長は、県警が今年3月19日に署員を容疑者と特定するまで、捜査状況の報告を求めなかった。事件は5月10日に本部長指揮となり、同月13日に署員が逮捕された。警察庁は、本部長がきめ細く進捗(しんちょく)を確認すれば、より早期に解決できた可能性があるとした。 
 盗撮事件を巡っては、県警前生活安全部長の本田尚志容疑者(60)が逮捕後の勾留理由開示手続きで、野川本部長に捜査方針を確認した際、「本部長が『泳がせよう』と言った」などと主張していた。本部長は今月21日の定例記者会見で、改めて隠蔽(いんぺい)を否定した。
[時事通信社]

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