ウクライナと安保協定署名=次期トップ人事も協議―EU首脳会議
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)首脳会議が27日、ブリュッセルで開幕した。2日間の日程で、ロシアの侵攻が続くウクライナとの安全保障協定に署名。今秋に任期が満了する欧州委員長を含むトップ人事や、今後5年間で優先的に取り組む戦略的課題についても協議する予定だ。
安保協定は、ウクライナへの兵器供与や軍事訓練など9項目に加え、EU加盟に向けた国内改革支援や避難民受け入れも盛り込んだ。同国が「欧州の道を進む」限り有効だとも明記した。
ウクライナのゼレンスキー大統領はブリュッセルを訪れ、EU首脳会議に先立ち、EUのミシェル大統領らと安保協定に署名した。ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)への投稿で「初めて(EU)全27カ国による約束が記される」と協定の意義を強調した。
次期欧州委員長の人選を巡っては、9日に開票されたEU欧州議会選で親EU派が過半数を維持したことを踏まえ、フォンデアライエン現委員長の続投を軸に協議が続いている。
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