2024-06-18 18:28World eye

移民船2隻難破 計11人死亡、60人前後行方不明 イタリア沖

【ローマAFP=時事】イタリア南部の沖合でここ数日、移民を乗せた船2隻が相次いで難破し、これまでに計11人の死亡を確認、数十人が行方不明になっている。17日も生存者や遺体の捜索活動が行われた。≪写真は、イタリア南部カラブリア州沖で漂流していた小型船。沿岸警備隊は当初、12人の救助を発表していた。沿岸警備隊提供≫
 イタリアの沿岸警備隊によれば、1隻目の難破では移民最大60人が行方不明になっているとみられ、16日夜から捜索活動が続けられている。出航地はトルコとみられるという。
 フランスの遊覧船が「沈没しかけたボート」を発見したと救難信号を発信し、移民12人を救助。移民らはイタリアの沿岸警備隊のボートに移され、イタリア南部のロッチェライオーニカまで移送されたが、その後、1人の死亡が確認された。
 行方不明者の数について、ANSA通信は約50人、ラジオ局の「Radio Radicale」は64人と伝えた。Radio Radicaleは、アフガニスタンとイランからの移民だとしている。
 また、さらに南方ランペドゥーザ島の沖合では、木造のボートから移民10人の遺体が発見された。ドイツの援助団体「ResQship」が17日にXで明らかにした。
 同団体によれば、船は「完全に浸水しており、51人を救助したが、このうち2人は意識不明」だという。また、水が入り込んでいた船の下層デッキで10人の遺体を発見したとしている。
 ANSAは、この船の生存者はバングラデシュ、パキスタン、エジプト、シリア出身で、渡航費として1人約3500ドル(約55万円)を支払っていたと報じている。【翻訳編集AFPBBNews】

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