黄色いアオガエル 和歌山県海南市
和歌山県海南市の和歌山県立自然博物館で黄色い雌のシュレーゲルアオガエルが展示されている。野外で鮮やかな色は目立つため、食べられてしまう危険性が高く、こうした成体が発見されるのは珍しいという。
シュレーゲルアオガエルは、日本固有種で県内の里山でも多く見られ、手足の吸盤が発達しているのが特徴。江戸時代にシーボルトが日本からオランダに持ち帰った標本を動物学者のヘルマン・シュレーゲルが研究し、その名がついたとされる。
展示されているアオガエルは体長約5センチで、同県田辺市の男性が畑作業時に見つけて採集し、同館に寄贈した。通常の個体は黄色と紫の色素をあわせ持って緑色になるが、突然変異で紫の色素をつくり出す遺伝子が欠けたため黄色くなったとみられる。
学芸員の高田賢人さん(27)は「こうした色のカエルは大変珍しい。通常の緑色と一緒に展示しているので、特徴を見比べてほしい」と話した。【もぎたて便】
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