保守強硬派軸、6人の争いに=改革派も出馬容認、実力者は排除―イラン大統領選
【イスタンブール時事】イラン内務省は9日、今月下旬の大統領選の最終立候補者を発表した。保守強硬派のガリバフ国会議長やジャリリ元最高安全保障委員会事務局長のほか、改革派を含む計6人が出馬を認められた。選挙戦は保守強硬派を軸に進むとみられる。
28日投開票の大統領選では、5月にヘリコプター墜落で死亡したライシ大統領の後任を決める。80人が出馬を届け出て、最高指導者ハメネイ師の影響力が強い保守強硬派主導の「護憲評議会」が立候補資格を審査していた。
ガリバフ氏は保守強硬派の重鎮で、大統領選の出馬経験も豊富。ジャリリ氏はかつて米欧との核交渉の責任者を務めた。保守強硬派からはほかに、ライシ師を支えたガジザデハシェミ副大統領(殉教者献身者財団総裁)、首都テヘランのザカニ市長も立候補資格を承認された。
穏健・改革派からは、国際協調路線を進めた改革派のハタミ政権(1997~2005年)で保健相を務めたペゼシュキアン氏や、保守穏健派のロウハニ政権(13~21年)1期目の法相だったプルモハンマディ氏も出馬。穏健派の実力者であるラリジャニ前国会議長は、前回に続いて失格となった。
[時事通信社]
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