外国スパイ法再可決・成立=大統領の拒否権無効化―ジョージア議会
旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)からの報道によると、同国議会本会議は28日、外国の資金提供を受けるNGOなどを事実上「スパイ」と見なす法案について、過半数の賛成により再可決した。ズラビシビリ大統領が発動した拒否権を無効化するもので、同法は成立。議会前には採決に反対する数千人のデモ隊が集結し、警官隊と衝突して混乱した。
法案は、ロシアに融和的な与党「ジョージアの夢」が14日に採決を強行し、可決された。親欧米派の野党は、プーチン政権下のロシアのような弾圧につながると訴え、連日抗議デモを展開。親欧米派のズラビシビリ氏も法案成立に必要な署名を拒んでいた。
ジョージアは2008年にロシアと軍事衝突して領土を奪われ、22年にはロシアによる侵攻の標的になったウクライナに追随して欧州連合(EU)への加盟を申請。EUは民主化に逆行すると法案を批判しており、成立により加盟プロセスも頓挫しそうだ。
[時事通信社]
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