2024-05-23 13:10

2000万円の不正送金ほう助=名義人装い電話、容疑で3人逮捕―警視庁

 インターネット口座の名義人を装って銀行に電話し、約2000万円の不正送金を手助けしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は23日までに、電子計算機使用詐欺ほう助容疑で、福島県白河市明戸、派遣社員阿部雄哉容疑者(36)ら男3人を逮捕した。全員容疑を認め、「ギャンブルで借金をつくり、金欲しさにやった」などと話しているという。
 逮捕容疑は昨年9月13日、東京都の60代男性を装って楽天銀行に電話し、男性の口座からの約2000万円の不正送金をほう助した疑い。 
 同課によると、楽天銀行は同月、男性の口座に使用されていない端末からの不審なログインを確認し、出金を停止。阿部容疑者が男性を装い、同銀行に「機種変更して電話番号が変わった」などと説明し、出金停止を解除させた。その後、別の人物が男性の口座から他の銀行口座へ不正送金していたという。
 3人は数年前から、不正送金の実行役からLINEなどのメッセージアプリで指示を受け、1回当たり数千~数万円の報酬を得ていた。「フィッシング詐欺」で男性の口座番号や氏名などの個人情報を取得していたとみて、同課は実行役についても調べている。
 被害当日、不正送金に気付いた男性からの連絡を受け、同銀行が警視庁に通報した。使用された電話番号の追跡などで3人が浮上したという。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集