天皇陛下、即位から5年=コロナ禍後も「国民の中に」
天皇陛下は1日、即位から5年を迎えられた。新型コロナウイルス禍で皇室の活動が制約された時期もあったが、感染状況が落ち着いた2022年秋に地方訪問を再開し、活動は以前に戻りつつある。今年元日に発生した能登半島地震の被災地は2度訪問。「国民の中に入る」ことを心掛け、令和の象徴の在り方を模索している。
天皇、皇后両陛下は19年5月以降、一連の即位関連儀式をつつがなく終えたが、20年に入って感染が拡大し、人々と直接交流することができなくなった。
こうした中、両陛下は視察にリモート方式を取り入れ、コロナ対応に当たる病院関係者と懇談。毎年恒例の地方行事も現地とオンラインでつないで出席した。エリザベス英女王の国葬に参列した翌月の22年10月、国体出席に伴う栃木県訪問を皮切りに地方訪問を再開させた。
「国民と苦楽を共に」との姿勢を忘れず、今年3、4月には石川県の奥能登4市町を2回に分けて訪問。避難所では同じ目線に立って被災者を見舞った。穴水町の商店街では予定外で美容室に立ち寄り、経営する女性をいたわった。
国際親善目的の活動にも積極的に取り組み、「令和流」のおもてなしも。23年11月に皇居で開かれた海外要人との昼食会では、両陛下の発案で初めて前菜に和食が提供され、日本酒での乾杯も行われた。「日本の文化や伝統を知っていただく機会になれば」との思いからだった。
側近は「コロナ禍で外国賓客を迎えられなくなったのは日本にとって大きな損失だった一方で、お考えになる時間が生まれ、変化につながった」と話す。
[時事通信社]
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