2024-04-30 09:37スポーツ

大一番で圧巻のプレー=2アシストの藤田主将―サッカー五輪予選

イラク戦の後半、競り合う藤田(右)=29日、ドーハ
イラク戦の後半、競り合う藤田(右)=29日、ドーハ

 普段はどちらかと言えば広いエリアをカバーしてピンチの芽を摘む、縁の下の力持ち。キャプテンマークを巻き、中盤の底を担う藤田が絶妙なパスを連発した。
 0―0の前半28分、最前線の細谷が動きだすのに合わせてDFラインの裏へふわりと供給。エースの先制点につなげると、前半終了間際には左からのパスをワンタッチで荒木につないだ。「結果に直結するパスを出せた部分は、自分にとっても自信につながる」。2アシストを素直に喜んだ。
 この世代の代表の常連で、今大会は主将に指名された。小学生の時から同じチームでプレーし、今もシントトロイデンで同僚の山本が「うざいほど通る声がみんなの士気を上げてくれたり、はっと気付かされたりする」と、存在の大きさを語ったことがある。
 試合後はピッチでうなだれるイラクの選手に声を掛けてから、日本のサポーターと喜びを分かち合った。「(五輪出場は)自分たちの最低目標だったので、まずは達成できてよかった。もう一つ締めて、優勝を持ち帰れたら」。浮かれることなく、次の狙いを定めた。 (ドーハ時事)
[時事通信社]

パリ五輪出場を決め、喜ぶ藤田(中央)ら=29日、ドーハ
パリ五輪出場を決め、喜ぶ藤田(中央)ら=29日、ドーハ

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