2024-04-25 19:20経済

EV新モデル続々と=中国メーカーに勢い―北京モーターショー

中国の新エネルギー車と新車販売台数
中国の新エネルギー車と新車販売台数

 【北京時事】北京国際モーターショーが25日、開幕した。中国では電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)といった「新エネルギー車(NEV)」の市場シェアが年々拡大しており、この分野で先行する中国メーカーの存在感が目立った。
 「(累計で)700万台のNEVを市場に投入した世界初の企業だ」。中国EV最大手・比亜迪(BYD)の幹部は同日の新車発表会でこう強調した。同社の2023年の世界販売台数は約302万台と前年比で61.9%増加し、既にNEVの販売台数では世界首位だ。今回はPHVを中心に複数モデルを公開した。
 中国家電大手の小米科技(シャオミ)は今年3月に発売した同社初のEVを展示。発表会には雷軍・最高経営責任者(CEO)が登場し、EV事業の強化に向け意気込みを語った。
 日本勢では、トヨタ自動車がスポーツ用多目的車(SUV)タイプのEVを含む複数モデルを初公開。同社は中国インターネットサービス大手の騰訊(テンセント)と人工知能(AI)分野などでの提携を発表した。ホンダは前週に発表したSUVタイプのEVなどを展示。日産自動車やマツダも複数モデルを公開した。 
 中国は世界最大の新車販売市場だが、近年は国産メーカーの市場シェアが高まり、外資の苦戦が鮮明になっている。
 中国自動車工業協会によると、24年1~3月の乗用車販売に占める日本勢のシェアは12.7%と、前年同期から2.8ポイント低下。日産の内田誠社長は会場で記者会見し、「(中国では)厳しい競争に直面しているが、スピード感を持って対応したい」と力を込めた。

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