豪首相、パプアの対日戦跡で慰霊=歴史共有で寄り添う姿勢
【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は25日、第2次世界大戦時に旧日本軍と豪軍の戦闘があったパプアニューギニア東部イスラバを訪れ、マラペ首相と共に戦没者の慰霊行事に参加した。
1942年、旧日本軍が豪州統治下にあったニューギニアに侵攻したが、豪軍は地元住民の支援を受けて撃退に成功した。豪側は625人が死亡し、1600人以上が負傷した。アルバニージー氏は演説で「村人たちは自らの危険を顧みず、豪州人に食料を提供し、安全にかくまってくれた。(恩を)決して忘れない」と強調した。
両首相は23、24両日、当時の山越えルート「ココダトラック」の一部を共に歩いた。直前には、島しょ国への影響力拡大を図っている中国の外相がパプアを訪れたばかりで、アルバニージー氏には歴史を共有する隣国として寄り添う姿勢を示す狙いがあったとみられる。
[時事通信社]
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