2024-04-24 21:38

宝島さんと都内空き家で接触か=逮捕の男の知人、事件当日―女性は妻と確認・那須2遺体

 栃木県那須町の河川敷で、会社役員宝島龍太郎さん(55)と女性の遺体が見つかった事件で、宝島さんらが遺体で発見される数時間前の16日未明、東京都内の空き家で、死体損壊容疑で逮捕された建設業平山綾拳容疑者(25)の知人2人と接触したとみられることが24日、捜査関係者への取材で分かった。
 宝島さんらと共に行動していた不動産業者は「空き家の近くまで一緒に行ったがいなくなった」などと説明しており、警視庁大崎署捜査本部は、宝島さんらが2人と接触した経緯を詳しく調べる。
 捜査本部は同日、DNA型鑑定の結果、遺体で見つかった女性は宝島さんの妻で、会社役員の幸子さん(56)=千代田区外神田=と確認したと発表した。 
 捜査関係者によると、平山容疑者の知人2人は15日午後10時ごろ、品川区平塚のコンビニ駐車場を訪れ、同容疑者からセダンを借りた。同11時半ごろにコンビニを離れており、防犯カメラの映像などから、その後、空き家を訪れていたことが確認された。
 一方、宝島さんらは15日夜、新規出店の物件探しのため、不動産業者や知人と共に、ワンボックスカーで品川区東品川を訪問した。知人らは捜査本部に対し、宝島さんらから「物件を見に行きたい。車を出してほしい」と頼まれ、ワンボックスカーを借りて台東区上野まで迎えに行ったと説明している。
 宝島さんらは同日午後11時半ごろにワンボックスカーで東品川から不動産業者が管理する空き家に向かった。業者は「一緒に空き家付近に行ったが、宝島さんがいなくなったのでその場を離れた」という趣旨の説明をしているという。
 平山容疑者は「ある人物に遺体の処理を指示され、知人2人に頼んだ」と供述している。遺体は16日朝に発見されており、捜査本部は宝島さんらが空き家で監禁・暴行されるなどした後、那須町に運ばれた可能性があるとみて、詳しい足取りを調べる。
[時事通信社]

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