消防士潜水死で懲戒処分=第三者委「安全より効率優先」―新潟・柏崎
新潟県柏崎市の海水浴場で昨年10月、潜水訓練中の消防士が死亡したのは管理体制に不備があったとして、市は23日、同市消防本部の50代の部長級職員を減給、同市消防署の50代の課長級職員を戒告の懲戒処分とした。事故を巡っては、市が設置した第三者委員会が22日、「安全より効率性を優先した活動が許容される状態だった」とする報告書を提出していた。
死亡したのは柏崎市消防署の消防士入沢武弘さん=当時(26)。報告書によると、昨年10月13日、番神海水浴場で指導者1人と訓練者3人で実施していた水難救助訓練中、パニックに陥り意識を失い溺れた。第三者委は、管理監督責任者らに危機管理意識が欠如しており、訓練中の人員を削減し、監視員や警戒艇の配備を省略したと指摘した。
桜井雅浩市長は「再びこのような事故を発生させることがないよう、組織的な管理体制の一層の強化に努める」などとするコメントを出した。
[時事通信社]
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