村上「イメージ通り」=打球上向き、決勝弾―プロ野球・ヤクルト
3―3の八回。高めの速球を捉えたヤクルトの村上は、ゆっくりと一塁へと向かった。「イメージ通りに打球が上がって、いいホームランになった」。打球が右翼席に飛び込んだのをしっかりと見届けると、バットを放り投げ、悠然とダイヤモンドを回った。
強打者ゆえに相手の厳しい攻めもあり、今季はなかなか本塁打が出なかった。調子が上がらない中でも、ボールをしっかりと見極めて四球を選び、高い出塁率を維持。豪快な当たりがなくても、本人は「しっかりした打席を送れて、いろいろ感じながらやれている」と語っていた。
14日に今季13試合目でようやく1号。打球に角度がつき始め、18日には広いバンテリンドームナゴヤの左翼席へ運ぶ先制の2号。そして、2試合連続となったこの日の一発は、決勝アーチに。3本塁打が全て勝利に結びついている。
ヤクルトは開幕ダッシュには失敗したが、これで最下位を脱出した。「4番の働きというか、こちらが期待している通りの答えを出してくれた」と高津監督。村上の打球とともに、チームの状態もようやく上向いていきそうだ。
[時事通信社]
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