2024-04-10 12:31TOPICS

川勝知事が退職届=職員訓示問題、午後に会見―静岡

静岡県の中沢公彦県議会議長(右)に退職届を提出する川勝平太知事=10日午前、静岡市
静岡県の中沢公彦県議会議長(右)に退職届を提出する川勝平太知事=10日午前、静岡市

 静岡県の川勝平太知事(75)は10日、新規採用職員への訓示で職業差別と捉えられかねない発言をした問題を受け、中沢公彦県議会議長に退職届を提出した。当初は6月議会で辞める考えを示したが、県議会の自民、公明両党の会派から、県政運営に支障が生じないよう早期辞職を求める声が出ていた。川勝氏は午後に記者会見を開く。
 退職届の提出に先立ち、記者団に心境を問われた川勝氏は、戦国武将明智光秀の娘、細川ガラシャの辞世の歌を引用し、「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と述べた。
 後任を決める知事選は、公選法の規定により5月9日告示、26日投開票の日程で実施される可能性がある。川勝氏の辞職が正式に決まることで、立候補や擁立に向けた動きが活発化しそうだ。これまでに、静岡県副知事を経験した元総務官僚の大村慎一氏(60)が出馬を表明。渡辺周衆院議員(62)や鈴木康友前浜松市長(66)の名前も取り沙汰されている。
 退職届を受け取った中沢議長は10日、記者団の取材に「(川勝氏は)謙虚になって、胸襟を開いてしっかり連携やコミュニケーションを取る努力をした方が良かった」と述べた。地方自治法の規定により、川勝氏は30日後の5月10日午前0時に自動失職する見通しだ。 

退職届を提出し、報道陣に囲まれながら知事室に向かう静岡県の川勝平太知事(中央)=10日午前、静岡市
退職届を提出し、報道陣に囲まれながら知事室に向かう静岡県の川勝平太知事(中央)=10日午前、静岡市

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