「ご遺族に深くおわび」=会見で阪急阪神HD社長ら―宝塚歌劇
「ご遺族に深くおわびする」。宝塚歌劇団の宙組に所属する女性が昨年9月に急死した問題で、阪急阪神ホールディングス(HD)の嶋田泰夫社長は28日午後、大阪府内で記者会見し、劇団員らによる女性へのパワハラがあったことを認めて謝罪した。
会見には嶋田社長のほか、阪急阪神HDの大塚順一執行役員、宝塚歌劇団の村上浩爾理事長の2人が出席。嶋田社長は冒頭で「ご遺族の心情を思うに、取り返しのつかないことをした」と述べ、約10秒にわたって深々と頭を下げた。その上で「職場において心理的負担を与えた」として、計14項目のパワハラを認めた。
嶋田社長は同日午前に大阪市内で遺族と面会。会見では「(亡くなった女性の)活躍を楽しみにし、全力でサポートしていたご遺族の気持ちは理解できる。本当に申し訳ない」と涙を見せた。
村上理事長は、過去に「(パワハラの)証拠をお見せいただきたい」などと発言したことについて「非常に恥ずかしい。全く気持ちを理解できていなかった」と語った。
会見では今後の再発防止策についても発表し、嶋田社長は「失った信頼を取り戻し、改革に取り組んでいく」と決意を表明した。
会場には約80人の報道陣が集まり、会見は約2時間に及んだ。
[時事通信社]
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