東北~九州に自動運転レーン=ドローン飛行ルートも、政府が計画案
政府は28日、自動運転やドローンの活用を推進するための会議を開き、2033年度までに東北地方から九州地方を結ぶ高速道路に自動運転車が走行できるレーンを設置する整備計画案を示し、了承された。岸田政権の「デジタル田園都市国家構想」の一環で、人手不足や物流危機などの解消につなげる。
計画案には、自動運転レーンやドローンの飛行ルート、水道やガスなどインフラ情報のデジタル化について、24年度から10年間の整備方針を盛り込んだ。6月の閣議決定を目指す。経済産業省は、これらにより10年間で2兆円の経済効果を見込む。
自動運転レーンは24年度に新東名の駿河湾沼津―浜松などに設置。26年度までに東北道などに広げ、最終的に東北から九州までつなぐ。特定条件下で運転手が不要となる「レベル4」の自動運転トラックなどの走行を想定する。
ドローンの飛行ルートは、33年度までに全国の1級河川や送電網の上空計5万キロを設定。荷物の配送や施設点検での利用を視野に入れる。インフラ情報のデジタル化は、33年度までに全国の政令市や中核市の50都市での実施を目指す。
[時事通信社]
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