2024-03-28 18:51社会

高温ガス炉で冷却機能喪失試験=安全性を確認―茨城

 日本原子力研究開発機構(JAEA)は28日、次世代原子炉と位置付ける「高温ガス炉」の研究試験炉HTTR(茨城県大洗町)で、運転中に冷却機能を喪失した状態を再現する実証試験を行った。試験は27日夕から約17時間かけて行われ、耐熱性の高い炉の特長を生かし、冷却機能を使えない過酷な環境でも自然に出力が低下することを確認した。
 国内の商用原発では核燃料を水で冷やす軽水炉が主流だが、高温ガス炉では冷却材にヘリウムガス、中性子の減速材に黒鉛を使用。黒鉛や核燃料を覆うセラミックなどには耐熱性があり、HTTRは1600度に耐えられる設計となっている。 
[時事通信社]

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