2024-03-28 16:52

文春側、争う姿勢=松本人志氏訴訟で初弁論―東京地裁

 お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志氏が、女性に性的行為を強要したとする週刊文春の記事を巡り、発行元の文芸春秋社などに約5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁(高木勝己裁判長)で開かれた。文春側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。松本氏は出廷しなかった。
 文春側は答弁書で、「記事は社会に強い影響を与える地位にある原告が女性の尊厳、人権を無視する言動を行ったことを報じるもので、公共の利害に関する事実にかかるものだ」とした。
 その上で、女性に複数回取材して信用性を慎重に検討し、真実と確信したとして、記事中の事実関係について認否を明らかにするよう松本氏側に求めた。
 松本氏側が書面で「女性らが誰か分からないと認否は答えられない」と主張したのに対し、文春側は「認否は容易なはずで、(女性の特定は)必要ない」と反論した。
 松本氏側は訴状で、「女性らに性的行為を強要したという客観的証拠は存在せず、一方的な供述だけで記事を掲載した」と主張。テレビ出演の休止などで「筆舌に尽くし難い精神的被害を受けた」として、5億円の慰謝料などを求めた。
 この日は傍聴席19席に対し、691人の希望者が列をつくった。 
[時事通信社]

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