2024-03-28 21:59政治

24年度予算が成立=112兆円、能登地震に予備費―岸田首相、裏金事件で総辞職拒否

 2024年度予算は28日の参院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計総額は過去2番目の規模となる112兆5717億円。能登半島地震の復旧・復興費用に充てるため、自然災害など不測の事態に備える一般予備費として1兆円を盛り込んだ。
 新規国債発行額は35兆4490億円。財源不足を補う国債の割合(国債依存度)は31.5%に上る。
 立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党などは反対した。
 岸田文雄首相は予算成立を受けた記者会見で「震災対応をはじめ重要施策を全速力で実行していく」と強調した。
 本会議に先立ち、参院予算委員会は首相と全閣僚が出席し、締めくくりの質疑を実施した。野党側は、自民党派閥の裏金事件で首相自ら安倍派元幹部に追加聴取した内容に関し、与党側の説明が不十分だと反発。開始が約2時間遅れ、その後もたびたび中断した。
 締めくくり質疑で、立民の辻元清美代表代行は裏金事件の責任を取るための内閣総辞職を求めた。首相は「再発防止も含めて信頼回復の責任を果たすことがわたしの立場だ」と拒否。衆院解散・総選挙についても「全く考えていない」と強調した。 
[時事通信社]

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