大谷「水原氏が盗んだ」=違法賭博疑惑、自身の関与否定―米大リーグ
【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が25日、専属通訳を務めていた水原一平氏による違法賭博疑惑について、本拠地ロサンゼルスのドジャースタジアムで初めて報道陣に対応した。「僕自身は何かに賭けたり、送金を依頼したりしたことはない。彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていた」と説明し、業者への送金についての自身の関与は否定した。
大谷選手によると、水原氏が賭博で多額の借金を抱えていることは、ソウルで行われた20日の今季開幕戦後のチームミーティングまで知らなかった。同氏からは、大谷選手の口座に勝手にアクセスして送金したと説明されたという。「信頼していた方の過ちを、悲しく、ショックに感じている」と心境を語った。用意した声明を読み上げる形で対応し、質疑応答はなかった。
スポーツ専門局ESPNによると、水原氏は違法賭博の疑いで捜査を受けているブックメーカーと取引があり、大谷選手の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されていた。この問題については大リーグ機構が調査を始め、米メディアによると内国歳入庁(IRS)も調べに着手した。
水原氏は米メディアに対し、大谷選手本人の賭博行為を否定。当初は同氏の借金を大谷選手が肩代わりしたと説明していたが、その後に撤回した。
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◇大谷のコメント要旨
信頼していた方の過ちで悲しく、ショック。進行中の調査もあり、話せることに限りがあることをご理解いただきたい。
僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりということはない。僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことも全くない。数日前まで彼がそういうことをしていたのも全く知らなかった。結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗み、みんなにうそをついていた。
一平さんは代理人に、友人の借金の肩代わりとして支払ったと話していた。その翌日、借金は自身がつくったものと話し、僕が肩代わりしたと。これら全てがうそだった。
僕がギャンブルの問題を初めて知ったのは、韓国での第1戦が終わった後のチームミーティング。一平さんがギャンブル依存症だというのをもちろん知らなかったし、借金をしていることも知らなかった。ホテルに戻って、彼は僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたと伝えた。
言葉では表せないような感覚で、この1週間くらいは過ごしてきた。警察当局に全面的に協力したい。きょうはお話しできてよかった。
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◇大谷声明のポイント
一、信頼していた方の過ちで、悲しく、ショック
一、何かに賭けたり、ブックメーカーに送金を依頼したりしたことはない
一、水原氏が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていた
一、問題を初めて知ったのは、20日の試合後。水原氏のギャンブル依存症や借金も知らなかった
一、水原氏から、僕の口座に勝手にアクセスし送金したと伝えられた
[時事通信社]
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