20歳未満の大麻犯、過去最悪=麻薬、覚醒剤も増加―警察庁
昨年1年間に警察が大麻事件で検挙した20歳未満の少年は、前年比34.0%増の1222人で、過去最悪となったことが14日、警察庁のまとめで分かった。麻薬や覚醒剤事件の摘発も前年から増えた。
大麻事件で検挙された少年の人数は、2022年には9年ぶりに減少したが、23年に再び増加に転じた。年齢別に見ると、16歳を境に摘発人数が急増。20歳前後で高止まりし、以降は減少傾向となっている。
同庁は「有害性の認識が低い上に、入手が容易になっている」と指摘。高校生を中心に危険性を呼び掛ける広報啓発に力を入れていくという。
昨年成立した改正大麻取締法では、若年層を中心に大麻所持などの検挙者が増加していることを踏まえ、これまで規制がなかった大麻の「使用」を禁止し、単純所持罪も厳罰化された。
大麻以外の薬物事件で摘発された少年も増加した。麻薬事件は113人で、前年から倍増。覚醒剤事件は3人増の106人だった。
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