ピラミッド改修工事で物議 建造当初の姿目指す エジプト
【カイロAFP=時事】エジプトの首都カイロにある「メンカウラー王のピラミッド」で始まった改修工事を映した動画がソーシャルメディアで物議を醸している。≪写真はエジプト・ギザのメンカウラー王のピラミッド≫
エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長は、改修について「世紀のプロジェクト」だと表現している。
26日には、作業員が化粧石をメンカウラー王のピラミッドの最下層に設置している様子を、ワジリ氏が紹介する動画がフェイスブックに投稿された。
同ピラミッドは、ギザのスフィンクスと比較的大きなカフラー王とクフ王のピラミッドの横に立つ。
メンカウラー王のピラミッドは建造当初花こう岩で覆われていたが、時とともに失われた。改修プロジェクトは花こう岩の化粧石を再建し、当初の外観に戻すことを目指している。日本も協力している。
プロジェクトの責任者でもあるワジリ氏によると、工期は3年の予定で「エジプトから21世紀の世界への贈り物」となるとしている。
投稿された動画には、改修工事を批判するコメントが数十件ついた。
エジプト学者のモニカ・ハンナ氏は、「ありえない!」と書き込んだ。
「こうした干渉は、改修に関するあらゆる国際的な原則が禁じている」とし、すべての考古学者は「即座に立ち上がれ」と呼び掛けた。
別のユーザーは「タイルではなく壁紙でも貼ったらどうだ?」と皮肉った。
観光業がGDP(国内総生産)の10%を占めるエジプトでは、遺跡の保全をめぐってしばしば大きな議論が巻き起こる。
エジプトでは市民が政治的活動をすることはほぼ禁止されている。このため、都市計画や文化遺産に対する政策に批判が向くことが多い。【翻訳編集AFPBBNews】
最新動画
最新ニュース
-
スケートボード開が五輪確実に=ブレイキン福島が優勝―アーバンスポーツ
-
沢田、攻めて3位=世界パラ陸上
-
豊島九段が1勝返す=将棋・名人戦
-
永山が初戦敗退=世界柔道
-
バッハIOC会長が観戦=アーバンスポーツに期待感
写真特集
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一
-
【MLB】ドジャースの歴代日本選手