米国務長官、キーウで「ギター外交」試み 一部のウクライナ国民から批判
【キーウAFP=時事】米国のアントニー・ブリンケン国務長官がウクライナを電撃訪問した14日の夜、首都キーウのバーでステージに立ち、自由な世界を歌う曲「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」をギターで演奏した。≪写真は、ウクライナの首都キーウのバーでステージに立ち、「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」をギターで演奏するアントニー・ブリンケン米国務長官≫
ブリンケン氏はキーウの有名なバー「バーマン・ディクタット」に登場。ウクライナ人ミュージシャンたちと一緒に、カナダ出身の歌手ニール・ヤングさんの1989年のヒット曲を演奏し、抵抗と希望のメッセージを送る音楽外交を試みた。
ブリンケン氏はステージから「非常に、非常に困難な時だと承知している。貴国の兵士、市民は、特に北東部のハルキウ州でとてつもなく苦しんでいる」「だが彼らにも、皆さんにも、米国が貴国と共にあることを知ってほしい。彼らは自由なウクライナのためだけでなく、自由な世界のために戦っている」と語り掛けた。
しかし、ウクライナ国民の一部からは、武器不足に苦しむウクライナ兵が、ロシアの進撃を塹壕(ざんごう)の中で必死で食い止めている時に無神経な行動だとする怒りの声が上がった。
非政府系シンクタンク「立法イニシアチブ機構」のスビトラナ・マトビエンコ氏は15日、「きのうのアントニー・ブリンケン米国務長官のキーウでの一夜を表現するには、不適切という一言で十分だ」と批判した。
元外交官の与党議員ボグダン・ヤレメンコ氏は、米国の支援が遅れたために人命も領土も奪われた後での、タイミングの悪いパフォーマンスだと苦言。フェイスブックに「メッセージは理解できなくはないが、伝わっていない」と投稿した。
ブリンケン氏がギターを弾く様子を撮影した画像は、SNSでも怒りや反発を巻き起こしている。
2015~19年に駐米ウクライナ大使を務めたワレリー・チャリー氏は「失礼を承知でいうが、間違いだ。メッセージが間違っている」と指摘した。【翻訳編集AFPBBNews】
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