2024-05-17 18:57

神戸製鋼に1億円賠償命令=製品の腐食巡り―東京地裁

 神戸製鋼所(神戸市)が製造した圧縮機に腐食が見つかり、同社が交換部品代金約5800万円を販売先に求めるなどした訴訟の判決が17日、東京地裁であった。大寄麻代裁判長は「圧縮機は腐食が生じる設計だった」として同社の請求を棄却。一方で損害賠償を求めた販売先の訴えを認め、同社に約1億円の支払いを命じた。
 判決によると、神鋼は2013年、加地テック(堺市)に圧縮機5台を販売したが、うち2台に腐食が見つかり部品を交換。その際、腐食の責任が神鋼にある場合、加地テックは代金を支払わないことで合意した。
 大寄裁判長は、神鋼には圧縮機が腐食しないようにする契約上の義務があったが、腐食が起こり得るアルミ合金を使用したと指摘。同社の責任を認め、部品交換費用の請求を退けるとともに加地テックへの賠償を命じた。 
[時事通信社]

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