「合理的な指摘」「不快なら謝る」=パワハラ疑惑に斎藤知事、淡々と―兵庫県議会百条委
兵庫県の斎藤元彦知事が30日、県議会調査特別委員会(百条委員会)の証言に立った。自らのパワハラ疑惑を巡る質問に対し、「当時の認識としては合理的な指摘」などと、淡々とした口調で従来の主張を繰り返し、「不快な思いをさせたなら謝りたい」と謝罪の言葉も口にした。
斎藤氏は黒のスーツに白のワイシャツ、紺色のネクタイ姿で出頭。冒頭、落ち着いた声で宣誓書を読み上げた。弁護士も同席した。
出張先の博物館で、エントランスから離れた場所で公用車から降りて歩かされ、職員を怒鳴りつけたとされる件では、「車の進入禁止エリアとは知らなかった」と説明。「動線を確保しておいた方がいいということで大きな声で厳しく注意した」と述べた。
自身のパワハラなどを告発する文書を作成した職員=7月に死亡=について、3月の記者会見で「うそ八百含め、公務員として失格」と批判したことには、改めて「言い過ぎだった」と発言。「一緒に仕事をしてきた仲として、大変残念な思いもあった」と振り返る場面もあった。
証人尋問は当初の予定を超える2時間半に及んだ。ただ、斎藤氏は、議員から「パワハラだったと認められないか」と問われても、「それは百条委などが認定を進めていくことになる」と答えるにとどめた。
[時事通信社]
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