大規模な太陽フレアの地球への影響について、記者会見する情報通信研究機構の石井守宇宙環境研究室長=2017年9月8日、東京都小金井市の情報通信研究機構【時事通信社】 太陽の黒点群で6日夜に発生した爆発現象「太陽フレア」について、情報通信研究機構は8日夕、地球への影響が予想より早く、地磁気が乱れたピークは8日午前9時から正午ごろだったと発表した。被害の報告は入っていないという。 東京都小金井市の同機構で記者会見した石井守宇宙環境研究室長は「短波通信が乱れたり、全地球測位システム(GPS)に誤差が生じたりしたという報告はまだないが、2〜3日は注意が必要だ」と話した。 6日夜のフレアの規模は11年ぶりの大きさで、1975年の観測開始以来、27番目に大きかった。8日も中規模のフレアが発生しており、発生場所の黒点群が地球から見て裏側に回るまで、安心できないという。 地球への影響が早かったのは、太陽の上層大気「コロナ」のガスが飛来するスピードが速く、8日午前7時ごろ地球に到達したため。予想より約8時間早かった。