世界のマエストロ 小澤征爾氏 (6/92)

病後の体力回復のため演奏活動を休止している指揮者の小澤征爾さん(77)が30日、若手を育てる「小澤征爾音楽塾」の演奏会が行われた東京文化会館(台東区)で指揮台に立ち、約10分間、ベートーベンの「エグモント序曲」を振った。 万雷の拍手と歓声に迎えられた小澤さんは、全身を揺さぶるように力強く指揮し、演奏後は笑顔で演奏者らとハイタッチ。8月、長野県で開催する「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に向けて、本格復帰の序章を印象付けた。 小澤さんは昨年3月に休養を発表後、同7月に音楽評論家の故吉田秀和さんのお別れの会、今月27日には今回と同じ小澤征爾音楽塾のコンサート(京都市)で短時間の指揮を行っていた(東京都台東区の東京文化会館)(小澤征爾音楽塾提供)(2013年03月30日) 【時事通信社】