2025.01.22 スポーツ

【野球】イチローさん (104/544)

ドジャース戦の5回、代打で適時内野安打を放ち出塁したマーリンズのイチロー=米マイアミ(2017年07月16日) 【AFP=時事】 長い球史の中で最高の1番打者とたたえられるリッキー・ヘンダーソンが退団したマリナーズに、入れ替わるように入団したのがイチローだった。2001年から米国で安打を重ね、偉大な先人に並んだ日。いつものように淡々と、その一打を振り返った。 3点を追う五回1死一、三塁の好機に代打で登場した。カウント2−2からドジャースの左腕ヒルが投げた外角のカーブに対し、中堅返しの打撃。低くバウンドした打球を素手で捕ろうとしたヒルがはじき、適時内野安打になった。 「振りたくないけど、振らなきゃしょうがなかった」と心境を明かす。直前の直球をストライクと判定され、「(カウント)3−1で完全にこっちのペースになるけど、あの1球で向こう側のゲームになりますから」。打者不利とされる状況での打撃に集中した。左打者の外角側をやや広くストライクゾーンにする主審の傾向を頭に入れ、相手の決め球を捉えて6月27日以来の打点を挙げた。 試合には惜敗したが、イチローの安打が反撃の合図になったのは確か。マッティングリー監督は「勝てるチャンスはあった。あすから出直す」と前を向いた。