【女子スノーボード】岩渕麗楽〔北京五輪〕 (31/45)
スノーボードのワールドカップ(W杯)女子ビッグエアで初優勝した岩渕麗楽=米コロラド州カッパーマウンテン【時事通信社】 平昌五輪で初めて実施されるビッグエアで、伸び盛りの15歳が勢いを見せつけた。W杯出場3試合目で初勝利の岩渕は「今はただ、うれしい」。ついたばかりの傷が目立つ顔に笑みがこぼれた。 試合前、公式練習で高難度の3回転技「バックサイド1080」に挑んだ際、転倒して顔を強打。それでも、やると決めていた大技を諦めなかった。決勝では2位で迎えた最後の3回目に、果敢に挑戦。「いいところにつけていたし、後悔したくないと思った。攻められてよかった」。前に両手をついたがこらえ、狙い通り、84点台の高得点で逆転した。 昨季世界選手権優勝のガサー(オーストリア)や鬼塚(星野リゾート)ら、一部のトップ選手が出ていない大会だが、目標だった五輪出場を大きく引き寄せる初勝利。「今はうれしくて、五輪まで考えられない。また頑張りたい」。表彰台の中央で、149センチの小さな体が力強く見えた。(カッパーマウンテン時事)(2017年12月10日)