【男子モーグル】堀島行真〔北京五輪〕 (33/49)
フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)男子モーグルで初優勝した堀島行真(中央)=2018年1月20日、カナダ・トレンブラン【時事通信社】 フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)は20日、カナダのトレンブランで男女モーグル第7戦が行われ、男子は昨季世界選手権2冠で20歳の堀島行真(中京大)が6人による決勝2回目で93.88点をマークし、W杯初勝利を挙げた。 今季開幕から6戦全勝だったミカエル・キングズベリー(カナダ)は93.27点で2位。遠藤尚(忍建設)は決勝1回目に進んで7位。四方元幾(愛知工大)は12位、原大智(日大)は13位だった。 表彰台で初々しくはにかんだ。地元カナダのキングズベリーの開幕7連勝を阻んでW杯初優勝した堀島は「うれしいというのが一番。ほっとした気持ちが大きい」と喜んだ。 決勝1回目を2位で通過して臨んだ2回目。「ここで失敗したら今までの自分と一緒」と集中力を高めた。第1エアで最高難度の「ダブルフルツイスト(伸身後方宙返り2回ひねり)」をダイナミックに決めると、観客から驚きの歓声。決勝は2本とも難度の高いエアを成功させ、「しっかり攻めて高く跳んでゴールするという滑りができるようになってきた」とうなずいた。 今季のW杯モーグルでは4位が最高と低調だったが、五輪前最後の大会で最高の結果を出したことは大きな意味がある。城コーチは「平昌につながる滑りができた。実力で金メダルを取りに行ってくれる」と期待は増した。 W杯通算48勝のキングズベリーを倒したことで、昨季の世界選手権で2冠を手にした20歳の自信も深まった。「世界選手権で勝った滑りが(先週あたりから)見えてきていた。この滑りをすればこの点数が出るというのが分かった」。金メダルを目標に掲げる平昌五輪に向け、大きく弾みをつけた。(トレンブラン時事)