流星のふるさとを探して ベランダに手作りカメラ19台
神奈川県の平塚市博物館でプラネタリウムの解説などを担当する学芸員、藤井大地さん(37)は本業の傍ら、流星の撮影を13年続けている。観測拠点は平塚の自宅や静岡県富士市の実家など3カ所。空全体をカバーするには多くのカメラが必要で、市販の部品で作る。 2カ所以上で観測すれば、角度の違いなどを利用して、流星の起源になった彗星(すいせい)や小惑星を探すことができる。「流星の軌跡を調べることで『ふるさと』探しができる。太陽系の遠くを見渡すことができるというところに引かれています」。 今年は流星の観測にうってつけだ。8月のペルセウス座流星群と、12月のふたご座流星群はピークの時間帯に月が暗く、放射点が高いため条件が良い。藤井さんは「特別な道具は要らない。目で見るだけでも楽しめます」と話す。 最近は月に隕石(いんせき)が衝突した瞬間に光を発する「月面衝突閃光(せんこう)」の撮影にも力を入れる。「人が月で暮らす時のために衝突頻度などのデータを集め、宇宙開発に貢献したい」。【時事通信映像センター】 #流星 #月面衝突閃光 映像素材の購入については時事通信フォトへお問い合わせください https://www.jijiphoto.jp
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