「鬼滅」ブーム、観光に恩恵 同名の神社「聖地」に
アニメ映画の記録的なヒットで一層盛り上がる人気漫画「鬼滅の刃」ブーム。作品や主人公ゆかりの「聖地」には大勢のファンが押し寄せ、地方の観光地が時ならぬフィーバーに沸いている。
主人公竈門炭治郎の姓と同じ福岡県太宰府市の宝満山竈門神社は、作品には登場しないが、大宰府の「鬼門封じ」という由来もあり「聖地化」。境内にはキャラクターを描いた絵馬が並び、例年の倍以上という参拝客は、映画公開でさらに増えたという。神職の馬場宣行さんは「マナーも良く、ありがたい」と歓迎する。
妻と興奮気味に絵馬を眺めていた熊本県の男性(50)は「お参りした後、映画に行くんです」と話した。埼玉県から来た会社員猪股健一さん(48)は「大ファンの娘にお守りを頼まれた。私はよく知らない」と言いつつも、すらすらと絵馬にイラストを描いた。
漫画の中で鬼が嫌うとされた藤の花。あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)の名物、樹齢150年の大藤は作中の情景と重なると評判で、時期外れの花を再現したイルミネーションには先週末、グッズを持ったファンら約7000人が詰め掛けた。園の担当者は「昨年の台風や新型コロナウイルスの打撃は大きい。Go Toトラベルと共に救世主になってくれれば」と願う。
奈良市柳生地区にある「一刀石」も人気のスポットだ。真っ二つに割れた巨石は戦国時代の剣豪柳生宗厳が切ったと伝わるが、主人公が修行で岩を一刀両断する名シーンが再現できると話題に。地元もコスプレの着替え場所や撮影用の模造刀を用意して後押しし、交通の便は悪いが、土日は県内外から車約200台が訪れる。柳生観光協会の三浦孝造会長は「これを機に周辺の史跡にも足を運んで」と期待している。(2020/10/29-13:31)
Tourist Spots Benefiting from Monster Success of "Demon Slayer"
The explosive popularity of Japanese manga series "Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba" has prompted crowds of fans to visit tourist spots across the country related to the story and characters.
The animated movie of the manga series, "Demon Slayer: Mugen Train", has become a smash hit, spurring its popularity.
Homanzan Kamado Shrine in Dazaifu, Fukuoka Prefecture, southwestern Japan, which has the surname of main character Tanjiro Kamado in its name, is one of the tourist spots.
The Shinto shrine is not featured in the story but it still attracts many fans as it was originally built for the purpose of sealing off "Kimon" (demon's gate) in Dazaifu.
In the shrine, there are many "ema," wooden plaques on which worshippers write their prayers, with illustrations of characters from Demon Slayer.
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