いじめ認知54万件=重大事態とも過去最多-18年度問題行動調査・文科省
全国の小中高校などが2018年度に認知したいじめの件数が、前年度比12万9555件増の54万3933件だったことが17日、文部科学省の「問題行動・不登校調査」で分かった。過去最高を更新し50万件を突破。「いじめにより生命、心身などに重大な被害が生じた疑いがある」重大事態も602件に上り、同法施行後で最多となった。
文科省は認知件数の増加について、「初期段階のものも積極的に認知し、個別の事案に対応している」と引き続き肯定的に評価した。
認知件数の内訳は、小学校が42万5844件(前年度比10万8723件増)、中学校は9万7704件(同1万7280件増)、高校1万7709件(同2920件増)だった。特に小学校の1~4年で増加が目立った。
いじめを態様別(複数回答)に見ると、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句」が小中高校いずれも6割以上を占めた。「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)、中傷」は1万6334件で、3702件増加。高校では19.1%と2番目に多い結果となった。
いじめ防止対策推進法で規定する重大事態の発生件数は、前年度より128件増えた。中学校での発生が最も多かった。
暴力行為の発生件数は7万2940件(同9615件増)で、小学校が8221件増の3万6536件となった。小中高校から報告があった自殺者は計332人で前年度から82人増え、いじめの問題による自殺は9人だった。不登校の小中学生は16万4528人(同2万497人増)。90日以上の欠席が約58%と長期の不登校が多かった。(2019/10/17-17:04)
Japan Sees Record 540,000 Bullying Cases in FY 2018
Japan saw a record 543,933 cases of bullying at elementary to high schools and special schools in fiscal 2018, up 129,555 from the previous year, an education ministry survey showed Thursday.
Serious cases, in which bullying severely affected victims' mental or physical well-being or went as far as to threaten their lives, rose by 128 to 602, highest since the law to prevent bullying was enforced in 2013. Most of the cases were seen at junior high schools.
Schools are recognizing and responding to bullying quickly, the ministry said of the growth in bullying cases.
In the year to March this year, bullying cases increased by 108,723 to 425,844 at elementary schools, by 17,280 to 97,704 at junior high schools and by 2,920 to 17,709 at high schools.
Marked increases were seen among first- to fourth-graders at elementary schools.
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