ドコモ社長に井伊副社長 吉沢社長は取締役―１２月１日
ＮＴＴドコモは２９日、吉沢和弘社長（６５）が退任し、後任に井伊基之副社長（６１）が昇格する人事を発表した。電子決済サービス「ドコモ口座」不正出金問題の再発防止とともに、菅政権が要請する携帯料金値下げに取り組む。吉沢氏は代表権のない取締役に就く。いずれも１２月１日付。
井伊次期社長はＮＴＴなどで、固定通信の高速ネットワーク化や、国際通信部門などを率い、今年６月にドコモ副社長に転じた。
井伊氏はオンライン記者会見でドコモ口座経由の不正出金を陳謝。「信頼回復や補償、再発を防止するためにあらゆる手段を早期に打つ」と強調した。
携帯料金値下げについては、「あらゆる年代から支持されるサービスや価格を提供したい」と前向きに検討する考えを表明。ＮＴＴによる完全子会社化で得られる値下げ余力を念頭に「ドコモが果たすべき役割は大きい」と語った。（2020/09/29-21:35）
Ii to Become NTT Docomo President
NTT Docomo Inc. said Tuesday that Senior Executive Vice President Motoyuki Ii, 61, will be promoted to president and chief executive officer.
Current President and CEO Kazuhiro Yoshizawa, 65, will step down to become chairman without the right to represent the company. The appointments will take effect Dec. 1.
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